趣味もどき
趣味もどき
精米とぬか 2008年10月10日(金)
よく道端に、「精米機」が設置されているのを見かけたことがありませんか?
私の実家の近くの道端には、この精米機が設置されています。いつも、横目で見ながら車を運転して通過していました。
数年前のある日のこと、実家の倉庫に米の籾俵(約35kg)が数俵あって、精米しなければならない状況にありました。そのとき、私は道端の精米機を思い出してそこに行きました。
400円で1俵の籾米を精米できました。精米機からはたくさんの籾殻と米ぬかが出ます。もちろんそれは自分のものだから大きなビニール袋に入れてもって帰りました。それが私の初めての精米体験でした。
米ぬかは、いつでも好きなときに新鮮な米ぬかを手に入れることができることがわかりました。籾米と精米機さえあればですけどね(^^)。
せっかく手に入れた大量の米ぬかは何も利用することがなく、いつも袋に入れたまま倉庫の片隅に放置していました。そのうち、4袋、5袋と溜まっていきました。半年以上も倉庫に置いたまま放置するとやはり新鮮さが失われていきます。だから古いものから米ぬかは畑の土に捨てていました。
しかし、このまま捨てるのは「すごくもったいない」と思いました。何か有効利用はできないかなと思いめぐらしているとすぐ「ぬかづけ」を思い出しました。私は漬物は大好きです。
ぬかづけは日頃から関心がありましたが、毎日一回は糠をかき混ぜないとすぐ白カビが生えるから大変だよと聞いていたので、手間のかかる漬物だというイメージがありました。
でも、それでもいいからこの米ぬかを生かして「ぬかづけ」をしてみたいと常日頃から思っていました。
ぬか漬け体験記
2008年 5月13日(火)
朝、ぬか漬けを作ろうと思い立った。近くのスーパーに行って、漬物樽と重しを買ってきた。漬物容器は15型で528円、3.5kgの重しは1個880円、2.5kgの重しは一個680円だった。ワクワクした気持で、インターネットで調べたぬか漬けの作り方に従って、ぬか床作りに取りかかった。2.4kgのぬかに600gの粗塩を混ぜて、熱湯を
加えて充分かき混ぜて耳たぶくらいの柔らかさにした。そしてそれを冷ますために床下収納庫に入れた。床下収納庫はひんやりとした空気が流れていた。そのあと再びスーパーに行って、ぬか漬け用の野菜をたくさん買い込んだ。捨て漬け用と本漬け用の野菜だ。捨て漬けは5回以上行うように書いてあった。
2008年 5月14日(水)曇り
朝方、ぬか床がじゅうぶん冷めていたので、昨日買っておいた野菜を適当につけ込んだ。捨て漬け用の野菜はいらない野菜のへたなどでよいと書いてあったが、残念ながらいらない野菜のへたなどがなかった。ところで、なぜ「いらない野菜」で良いのか?一日漬けたらその
漬け込んでいた野菜は捨てるのか?それともそれを食べても良いのか?または2回目の捨て漬け用の野菜として再利用しても良いのか…? それとも、新しい野菜のへたを漬け込むべきなのか…?いろいろと疑問を抱きながら、とにかく第1回目の捨て漬けを完了した。明日の朝が楽しみだ。
2008年 5月15日(木)晴
朝方、早速昨日漬けた第1回目の捨て漬け用の野菜を取り出してみた。う〜ん、いい感じだ!ぬか床もきれいだ〜。漬け込んだ野菜は、ゴボウ、キャベツの葉っぱ、ニンジン、大根のへた、ピーマンと多種類なのだ。特にニンジンの皮とキャベツの葉っぱが少しシワシワになっていた。ぬか床のにおいも良い。いい感じになっている。すべての野菜を取り出した後、
新しい野菜を丁寧に漬け込んだ。第2回目の捨て漬け作業が完了した後、床下収納庫に戻した。そして昨日捨て漬けしたキャベツの葉っぱやニンジンをきれいに洗ってワクワクしながらかじってみた。「オー、!ナント、塩っ辛いこと!!これじゃぬか漬けというより塩漬けだ〜!」。この時、やっと、昨日抱いた疑問が、一辺に解決した。
2008年 5月17日(土)晴
昨日近くのスーパーで買っておいた熟成「ぬか床」を今朝、私の純粋な「ぬか床」に混ぜた。3ヶ月かかって熟成するまで待ちきれない気持だったからだ。市販の熟成ぬか床は昆布やみかんの皮などいろんな味付け用の物が入っていた。
少々ためらいながらも、思い切って混ぜた。これで熟成までの期間が3ヶ月から1ヶ月に短縮された。はやくおいしい野菜のぬか漬けを食膳に出したいな~。
2008年 5月20日(火)晴
ぬか床を作り始めて今日で7日目である。写真のようにぬかの柔らかさときめ細やかさがグ~ンと変化してきている。こんなにも乳酸菌は物を変質させる力があるんだーと感動した。目に見えない菌がいる証拠だ。
まだ塩辛さはあるが、最初の時と比べると随分と辛さが絶えられる状態になってきた。ぬかのいい匂いも少し漂っている。あと少しの辛抱でおいしいぬか漬けができる。野菜もまだある。楽しみだ。